鼠径ヘルニアの症状や治療について。高齢者だけでなく犬、小児にもみられるのが特徴。
鼠径ヘルニアは病院で手術する必要があります。費用は保険が効きますが、術後の再発には注意。
鼠径ヘルニアとは。。。「ヘルニア」とは、「正常な位置にあるべきものが何らかの要因により他の部位に飛び出してしまう事」を言います。ヘルニアと聞くと「椎間板ヘルニア」のイメージが強いかと思いますが、その他の部位でのヘルニアもあるという事です。
「鼠径ヘルニア」もそのひとつです。「鼠径ヘルニア」と馴染みのない感じがあるのですが、「脱腸」という言葉で「あぁ〜」とご理解いただけるのではないでしょうか。
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この鼠径ヘルニアの症状は、足のつけ根(鼠径部)がふくらむ病気です。腹膜(お腹の内側にある膜)が鼠径部の腹壁の弱くなっている部分を通って、袋状に飛び出してしまい、その中に腸などの臓器が脱出する事によって起こるのです。
もちろん重度の症状が現れた場合、手術が必要となる病気ですが、正しい知識を知れば、決して怖い病気ではありません。
この鼠径ヘルニアは、小児の病気としてもよく知られています。小児の場合、原因は先天的なものとなります。おとなの場合は、加齢により身体機能の衰えが原因でおこる事が多く、中高年の方で、女性よりも男性の方の発症率が多いようです。(男女比…男性:女性=5〜10人:1人)なんとこの鼠径ヘルニアは、犬にも多く見られる病気だそうです。(犬の場合も人間同様の手術などの治療を行うそうです。)アメリカでは、鼠径ヘルニアで受診する人が年間80万人もいるといわれています。
原因は先にも述べましたように、加齢によるものが基本となっていますが、近年の食生活の変化も大きく影響しているのではないかといわれているようです。
だからといって、ヘルニアが出来てしまった方が、食生活や生活環境を改善したところで、一度出来たものは、手術以外に治る方法はありません。ですから、恥ずかしいという思いがある方も多いうようですが、必ず病院で治療を行ってもらう必要があります。
現在日本の病院で最も多く行われている手術方法が、メッシュ・プラグ法といわれるものです。
従来の鼠径管の口を縫い縮める方法は、術後の安静や1週間程度の入院が必要でした。加齢による再発も多く再発率2〜10%という報告があります。しかし、このメッシュ・プラグ法は、周囲の組織を引きよせ縫い縮める代わりに人工補強材でできたプラグを鼠径管の口や弱い部分に入れ補強します。
この方法だと手術時間の短縮が可能となり、再発率も1〜5%と低いそうです。術後の入院もなくすぐに歩行が可能となります。費用も保険適用となるため、負担金は4〜6万程度のようです。(治療によっては入院が必要とされる場合、費用は別途かかります。病院にお問い合わせください)